天理市和爾町に所在した円墳。短甲や銅鏃などの武器・武具、鉄製の柄付手斧などの鉄製工具、鍬形石をはじめとする腕輪形石製品が多数副葬されていた。
「天理の古墳100」より引用。
「和爾町に所在した円墳である。昭和34(1959)年に土砂採取により破壊されることとなり、奈良県教育委員会により発掘調査が実施された。墳頂部の平坦面の縁辺には円筒埴輪が立てられていた。中央には家形埴輪を置き、底部に穴を聞けた壺形土器で囲んだ区画の下に、長方形の粘土槨が作られていた。……略……」
上殿古墳 墳丘測量図(S=1:500)
粘土槨は長さ6.7m。棺外に置かれた副葬品は良好に残っていた。平成15(2003)年度の再調査で直径30mの円墳と判明。
出典:天理の古墳100
上殿古墳 銅鏃
出典:天理の古墳100
銅鏃(どうぞく)
青銅製の鏃(やじり)。日本では弥生時代から古墳時代前半にかけて使用された。
(デジタル大辞泉の解説)
参考サイト
奈良県立橿原考古学研究所【発掘情報】
http://www.kashikoken.jp/from-site/
和爾遺跡第14・15次調査 現地見学会資料(2002年9月23日)
http://www.kashikoken.jp/from-site/2002/wani1.html
遺跡周辺地図
…略…12.栗塚遺跡 13.上殿古墳 14.野田古墳…略…
上殿古墳 (うえどのこふん):Googleマイマップ
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